ネタ含めてお前らが好き!SOUL'dOUT名曲選TOP15
グラ騎です。
2ちゃんねるなどでネタにされながらも愛されるSOUL'dOUT、解散してからもう随分経つけどやっぱりなんだか寂しい。今でも解散ライブにだけでも行ってあげれば・・いや行けばよかったと思っている。
SOUL'dOUTとは?
2MC1DJスタイルのヒップホップグループで、ヒップホップ黎明期を惜しくも逃してしまった、残念な時代に生まれたヘッズが愛したとされる。もう少し早く生まれていればRHYMESTARとかスチャダラパーとかBUDDHA BRANDの世代だったのにね・・・。
メンバーは特徴的なフロウと巻き舌で魅了するDiggy-MO'(ディギー・モー)、高速なラップとテクニカルなビートボックスを得意とし、ディギーの陰にいるためか浅黒いBro.Hi(ブラザー・ハイ/ブローハイ)を歌い手2人とし、下支えするトラックメイカー=トラックマスターとしてShinnosuke(シンノスケ)をDJとしている。
私とSOUL'dOUTとの出会い
私がまだこーんなに小さかった頃(当時小学生)はテレビの主導権は完全に父親にあり、FM放送を聴きながら勉強をしたりしていました。ピストン西沢と秀島史香の掛け合いはいつも面白かったし、DJタイムをいつも楽しみにしていました。深夜にはやまだひさしのラジアンリミテッドを聴いては寝落ちを繰り返し・・・
そんな頃、SOUL'dOUTの「ウェカピポ」が流れ、ビビッと私の脳内を刺激しました。
これが・・これがヒップホップ!!
その当時、日本語ラップに完全に偏見を抱いていた私は「日本にもこんなにテクニカルに歌えるアーティストがいたのか!」と感心したものです。
メロディアスな曲調と、今思えばアメリカかぶれのフロウにセンスを刺激された私は、父に初めてCDを借りに行きたいとせがんでTSUTAYAへ借りに出かけました。
なぜだかわからないのですが当時から「SOUL'dOUTのアルバム借りたいってなんか恥ずかしいな・・」と思っていたので、他にもダミーのCDを無駄に2枚ほど借りて、確かワゴンセールになっていたBOYS2MENのゴミ同然のCDを買ってもらったりしました。数曲聴いて「こんなメロウなのいらねぇ」と思って捨てました。すまんな。
SOUL'dOUTのランキングを作ってみた
ていうかぶっちゃけTOP10!とかにしたかったのに名曲多すぎて増やしました。マジで。無理だろ思い出多すぎ。
ちなみに最後のアルバムである" To From"は聴いてませんのでランキング外になります。
いや、だからその、すまん。
15位:True to myself
ドライブに最適とも言えるギターのリフとシンセサイザーが気持ちいい一曲。エンジン音や雑踏の音などが冒頭にあり雰囲気作りも上手だよShinnosuke...
この曲がかかると「もうほとんどアルバム終わっちゃうんだなぁ・・・」って気持ちになって寂しくなります。先に進んでいこうとする歌詞もどこか遠くに行きたくなるような曲です。
途中の謎の拍手喝采が唯一のネタポイント。
14位:TOKYO通信~Urbs Communication~
ポップな曲調が本当にそれとなく都会を感じさせてくれる名曲中の名曲。シンセサイザーのピコピコが都会なの?どうなの?シンちゃん。
まだBro.Hiとの格差が顕著に表れていない曲。思わず「Ah~」と口ずさんでしまうコーラスの入れ方はShinnosukeはやはりトラックマスターなんだなと思わせてくれる。
ネタとしては3:50付近のソウエビバデ〜 ピー↓ポー↑あたりだろうか。序盤の0:27付近の「brrrr」も聞き逃せない。
13位: HUNTER
いやーこれは迷いましたね。もっとランキング的に上でもよかったんですが、ファーストシングルのカップリングということもありこの順位に。
ファーストアルバムの"Interlude:Tribal Program"でライブでの様子を聞いたことのある人も多いのではないでしょうか。
押韻の固さが半端じゃなく、現代のラッパーにも聞いていただきたいくらいの早口ラップ。逆に言うと青臭さがまだ残っている感じでしょうかね。サビのペキュワペキュワペキュワペキュペキュワと2:37付近ヤングウェアオソースタァイオがネタポイント高いですね。
12位:1,000,000 MONSTERS ATTACK
何と言っても冒頭の「パァウ!!!!!!!!!」のパンチ力が凄まじく、全盛期のマイクタイソンを彷彿とさせます。この1曲を知っているか知らないかの差はだいぶ大きいのではないでしょうか(主にネタとして)。
楽曲としても普通にカッコいい仕上がりになっていますし、ネタのアクが強すぎて気付きにくいのですが、それとなくBro.Hiが割と主張してくる曲なのでそこらへんもポイント高めですね。ブッパナステンション!
11位:ALIVE
冒頭のDiggy-MO'のつぶやきがネタにされがちな1曲。
ファンの人気もかなり高く、SOUL'dOUTを代表する曲と言っても過言ではありません。Shinnosuke独特のメロディアスな曲調と艶っぽいDiggy-MO'のフロウがバッチリとマッチしていて個人的にとてもカッコいいと思ってます。大声では言えないけど。
ちなみにこの曲でのBro.Hiはほとんど背景と同化していて、松崎しげると同等のカモフラ率を誇るとされています。
ALIVEという曲名通り、「俺たちはまだここにいるぞ。こっちまで来い!」というような男らしさを感じる歌詞で、まだ頑張れるぞ!なんて思える曲でもあります。やっぱりS.Oが好きだなぁ。大声では言えないけど。
10位:戦士達 天使達 ~Livin' for Today~
あまり話題にならないファーストアルバムの最後の曲。長い。
ネタこそ評価されないものの、その当時リアルキッズだった私の将来の不安を払拭させてくれる力強さがありました。「これからのことはこれからのこと。大丈夫だ。」と巻き舌と影に囁かれているようで本当にバックボーンになったと思います。
この曲がかかるとふと何かを思い出しそうになるのですが、いつまでも思い出せません。思い出補正ってヤツですかね・・・。
9位:GASOLINE
あーもう、さっきまでのセンチメンタルさは「ウールァ!!!!!!!!!!!!」で破壊されますね。ありがとうディギー。
私の選曲では割と後期の4thアルバム、ATTITUDEからの1曲。ネタも満載。
この曲の何がすごいって今まで見せなかったDiggy-MO'の「気合い」が感じられる点。叫び声というよりも咆哮に近い歌声は、ディギーらしからぬ一面でしたがそこを見られたことが嬉しかったり。
私個人として嬉しかったのは、これだけ時間が経ってもSOUL'dOUTは変わらないんだなって思わせてくれたことでした。いつまでも血管がサイケでKICKし続けて欲しいと願っていました・・・。
LIVEで声を完全に枯らしながら吼えるディギーは本当にカッコいいなって思います。大声では言えないけど。
8位:catwalk
実はSOUL'dOUTは女性について歌う曲に名曲が多いのですが、その中から1曲。
SOUL'dOUTにしてはストーリー性のある歌詞で、どんな女性を歌っているのかがハッキリしているのは珍しいです。私の友人はアホなので冒頭のDiggy-MO'の呟きを書き起こしていたりしました。暇かよ。
サムネイルでわかるように荒木飛呂彦さんがデザインしたジャケットが特徴的でかっこいいですね。この男がウェカピポであった。
クリスタル広場って名古屋にあるんだね、ケイトやエマじゃもう物足りなくて名古屋嬢・・ってやかましいわ。
7位:Flyte Tyme
めちゃくちゃダサいPVですがディギーの手の振り方が異様に可愛いのとBro.Hiの小さなエイリアン感が宇宙をかすかに感じさせてくれるので相殺。PVは埋め込みで見られなかったのでこちらに置いておきますね。
この曲はファーストアルバムに収録されている2ndシングルなのでやはり気合いが入っています。特にBro.Hiのラップスキルが光ってます。ノリにノッていた時期ですね。オーバーサイズの服も時代を感じさせます。
「自分次第だぞ、お前がやっていくんだ」というメッセージを宇宙から受け取れる名曲です。
6位:ルルベル
最初っから飛ばしていくナンパ師Diggy-MO'の曲です。1:06付近のタマタ、マソノメニト、マッタカラカナを口ずさめるようになると味わいが増します。ンナラ、アナタ、ニトビッキリノハナタ、バットキスの返しももちろん完璧にお願いしますね。
歌ってみると口が気持ち良くなるような押韻とリズム感。yoyoyo!
2:18付近のDiggy-MO'のヴァースは最高に気持ちいい!そこからのサビのワッカッケッテハのつながりも最高です。
5位:Magenta Magenta
メキシカンなトラックに乗せるDiggy-MO'の妖艶なラップは聞き応えがあります。実はSOUL'dOUTのよさってこういう曲にこそ現れるんですよね。一癖ある方がうまくまとまるというか。
先ほど紹介した"Flyte Tyme"のPVとは打って変わって豪華な仕上がり。やっぱりファーストでドカンと当てたんでしょうね。その功績が見事にブリンブリンに現れてます。
のっけからフロウ全開のDiggyさん、ノリノリでKICKするもBro.Hiの存在を完全に忘れたのかHiのヴァースは1つだけ。悲しきかな!この時期にはもうスタンドプレー感がありましたね・・・。
4位:イルカ
ファンでない人もかなりとっつきやすく、知らない人に紹介するならまずこの曲!ってくらい名曲です。ポップな曲調ながら哀愁を漂わせる歌詞。そしてストレートなタイトルと恋愛の甘酸っぱさを含めて100点満点をあげたい。
とても綺麗にまとまっていて、その中にもDiggy-MO'のねちっこいラップもしっかりと収まり、情景を見せていくような歌詞は想像力をかきたててくれます。Bro.Hiのビートボックスも入ってます。(ついで感)
失恋した時に聞くと枕を濡らしながらも、明日への活力になるような曲です。
・・あ!普通にほめちゃった!!
3位:Shut Out
女性のことを歌った曲の中でもとても特徴的な「彼女とケンカしている」というシチュエーションでラップしている曲。やはりSOUL'dOUTは女性モノの感性には飛び抜けているものがあると思います。必然的にランキングの上位も女性関係のものに。
男ならではの愚痴をうまく表現していて、彼女への怒りがありつつも〜という感情がとてもよくわかるリリカルな曲となっております。
2位:BLUES
ジャケットの通り「青」に焦点を当てたであろう曲。
私の捉え方では失恋ソングのようでありながら、うまく関係を築いていけない若さゆえの「青臭さ」を語っている曲だと思っています。もちろんその後は別れにつながってしまうのだろうけども、もがいていくような・・別れを知ったとしてもそれをどうすることもできない若さもなんとも切なく感じます。
残念ながら2位なのはやはりBro.Hiの出番の少なさですね。アルバムは"To All Tha Dreamers"からになるのですが、このころにはDiggy-MO'のスタンドプレーが目立ちます。曲の半分までDiggyって、Bro.Hiこれでよかったの・・・?
ネタもしっかりと入っており、「時計をなくしちゃったよ」って2回言ったのちに「なんか食べいこっ」ってのが面白いですね。いや面白いと思います。
1位:輪舞曲
三拍子のレトロな曲調からピアノの伴奏に続き、SOUL'dOUTの奇妙ながら都会を感じさせるメロディラインが絶妙にマッチした曲。名曲of名曲。その後のメロディもアコーディオンが入ってきたりとなんともモダンな仕上がりです。Good job Shinnosuke。
「鏡に映る姿に感傷的になって」「言葉じゃうまく表せずにいる」などSOUL’dOUTらしからぬ暗さなどがうまく現れています。失恋の直後に何も考えられないような、あてのない気持ちを書きなぐったようなリリック。
何と言っても2MCのいいところがギュッと詰まっているのがポイントです。Diggyの卓越したフロウとBro.Hiの早口ラップ。特にいつもは鳴りを潜めているBro.Hiが誰にも真似できないテクニックを披露しています。マジで。
SOUL'dOUTの3人だからこそ出来た曲だと思います。とにかくファーストアルバムを買うんだ!
最後に
異論はたくさんあるはずです。私も苦渋の決断です。許してくれ。
4thアルバム、ATTITUDEからもっと入れてもよかったのですが、やはり古い曲の方が思い出補正がかかっているのかランキング上位にあげたくなりますよね!
ちなみに5thアルバム、so_maniaからのランクインはありませんでした。やはり方向性の違いが表れ始めた頃で、ShinnosukeとMC陣がうまく噛み合っていなかったように感じます。IMAとかなら良いのですがね・・当時流行ったEDMの流れを少しばかり入れすぎたのかも。残念だが駄作だ!
とにかくこれで興味を持った方がいれば是非アルバムを買って聴いてみてほしい。そして、再結成を願ってほしい。かくいう私自身も再結成を願う一人です。
まぁ再結成するときにはまたSOUL’dOUTらしさを取り戻してほしいです。ファーストアルバムとかのね。
ま、最後のアルバム聴いてないですけどね!今度聴きます!!(多分)
追記:
SOUL'dOUTという表記が多かったので訂正しました。公式サイトでもこの表記・・・。
アルバムしか知らなかった私は律儀にSOUL’dOUTにしてました!これは議論の余地があるのでは・・・?